文章修行家さんに40の短文描写お題
00. お名前とサイト名をどうぞ。また、よろしければなにか一言。
まほ/深夜料金
雲獄の練習にポツポツ書いてたやつです。
65文字の制限無視してますが、まぁそこはそれ。
表示なしは雲獄です。
01. 告白
「好きだ……」
今にも泣き出しそうな目に声を震わせる獄寺。
愛しさが溢れて、思わず抱きしめた。
「先に言わないでよ」
本当は、僕から言いたかったんだ。
02. 嘘 (59+27)
「これでいいんです」
そう言って獄寺くんは笑う。
「オレはあいつを好きだから」
「……そうだね」
そんな泣きそうな顔で言っても、説得力ないよ。
03. 卒業
「サヨナラ」
ずっと前から言おうと決めていた言葉。
勇気を出して言ったのに。
「そんなこと言わせない」
すぐに力強く抱き締められた。
この腕の温もりから、早く卒業しなきゃいけないのに。
04. 旅 (10年後)
「海辺の別荘もいいけど、温泉もいいかな」
テーブルの上に広がる旅行会社のパンフレット。
「ヒバリ、どっか行くのか?」
「いっそのこと世界一周でもしようか?」
「なあ!」
「ねえ、獄寺はどこがいい?」
「は?」
「新婚旅行しよう」
05. 学ぶ (59+80)
「なんで獄寺がそんなに我慢しなきゃなんねーんだよ」
最近、笑わなくなった獄寺に我慢できずに聞いた。
「我慢なんてなにもしてねーよ」
そう言って獄寺は笑う。
それが今にも泣き出しそうな笑みだったから、何も言えなかった。
恋愛って難しいと知った、冬のある日。
06. 電車
人もまばらな早朝の電車。
二人で並んで座り、こっそりと手を繋いだ。
「どこに行こうか?」
「どこでもいい」
二人一緒ならどこへでも。
07. ペット
「何か欲しいものある?」
誕生日が近くなって、雲雀に聞かれた。
「首輪が欲しい」
「誰の?」
「オレの」
どこにも行けないように、離れないように繋いでいて。
08. 癖
髪をかき上げるように頭を引き寄せて、そして彼はキスをする。
抱き寄せてキスをしながら、その手は優しく髪を梳く。
周りとは違う異国の色の髪が、お気に入りらしい。
手遊びするように髪を梳いて、指に絡めて。
それはオレだけが知っている彼のクセ。
09. おとな
「あ……」
露店で見つけたシルバーリング。
「欲しいの?」
「え?」
返事を言う前に雲雀はそれを購入していて。
「本物はおとなになったらあげるから、とりあえずはこれで我慢しといて」
そんなことを言って、俺の左手薬指に嵌めてきた。
おとなになる楽しみが一つ増えた。
10. 食事
家庭の味なんて知らなかった。
食事は生きるための作業だと思っていた。
でも。
「獄寺、出来たよ」
意外と料理が上手いヒバリ。
「おっ、美味そう」
食事がただの作業ではなく、楽しみに変わった。
11. 本
12. 夢
13. 女と女
14. 手紙
15. 信仰
16. 遊び
17. 初体験
18. 仕事
19. 化粧
20. 怒り
21. 神秘
22. 噂
23. 彼と彼女
24. 悲しみ
25. 生
26. 死
27. 芝居
28. 体
29. 感謝
30. イベント
31. やわらかさ
32. 痛み
33. 好き
34. 今昔(いまむかし)
35. 渇き
36. 浪漫
37. 季節
38. 別れ
39. 欲
40. 贈り物
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